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【地球コラム】「香港」だけではない「蔡英文圧勝」の裏側

東京外語大・小笠原准教授に聞く

 1月11日投開票の台湾総統選は、民進党・蔡英文総統が圧勝・再選した。中国の習近平国家主席が迫った「一国二制度」による台湾統一方針に対し、選挙という民主的手法を通じて台湾の民意が「ノー」で返した形となった。香港市民が展開した抗議活動への中国共産党の強権的な抑圧を見て一国二制度の現実を知った台湾の有権者は、「きょうの香港はあすの台湾」という危機意識を共有した。

 蔡氏が過去最多得票の支持を得た背景にあるのは、果たして「香港」要因だけなのだろうか。25年間にわたり台湾の選挙を研究し、昨年11月に『台湾総統選挙』を著した小笠原欣幸(おがさわら・よしゆき)東京外語大学大学院総合国際学研究院准教授(台湾政治)に話を聞いた。(聞き手は時事通信社外信部編集委員・前北京特派員 城山英已)

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