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【PISA2018】「読解力」世界15位に下落 「数学」「科学」はトップレベル維持

OECDの学習到達度調査

 日本など先進37カ国が加盟する経済協力開発機構(OECD)は、2018年に実施した「生徒の学習到達度調査」(PISA2018)の結果を公表した。

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 日本は「読解力」が504点で同11位となり、平均点が「有意」に低下。OECD平均を上回ったものの、12年に加盟国中順位で1位となって以降、2回連続で下落した(表1)。

 「科学的リテラシー」が529点で37カ国中2位。「数学的リテラシー」は527点と同1位となり(表2)、「安定的にトップレベルを維持」した。

 全参加国の比較では、非加盟国・地域の「北京・上海・江蘇・浙江」とシンガポール、マカオ(中国)、香港と、中華圏や東アジアの国・地域が、上位を独占(表3)。日本は読解力で15位に落ち込んだ。

 この他、OECD加盟国中1位だった「数学的リテラシー」は全参加国中6位。同2位だった「科学的リテラシー」も同5位となるものの、トップ圏を維持する結果となった。

内外教育編集部・笠原孝治〕

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