台風19号が関東地方を通過した2019年10月12日、東京都台東区が設置した自主避難所を訪れた路上生活者(野宿者、ホームレス)が、受け入れを断られるという問題が発生した。
問題は支援団体のツイッターへの投稿がきっかけで広く知られることとなり、区には抗議の電話が殺到。服部征夫区長は同15日、「避難所での路上生活者の方に対する対応が不十分であり、避難できなかった方がおられた事につきましては、大変申し訳ありませんでした」との謝罪コメントを発表する事態となった。
区は庁内に検討組織を立ち上げ、今後の対応策の検討を始めたが、支援団体などは「災害対策にとどまらない問題であり、ホームレスの方や日雇い労働者の方、社会的に排除された方を排除する姿勢が鮮明になった」と批判している。
ホームレスは、なぜ避難所に入れなかったのか。問題の経緯と背景を探った。
(内政部・横山 晃嗣)
新着
会員限定