【点描・永田町】炎上続きの『進次郎節』の試練

政治ジャーナリスト・泉 宏

 2019年9月11日の第4次安倍再改造内閣発足から4週間近くが経過し、新閣僚の力量が試される臨時国会が始まったが、その間もメディアの注目は小泉進次郎環境相に集中し、初外遊も含めて同氏の一挙手一投足を大きく報じている。

【点描・永田町】「安定と挑戦」新体制の『落とし穴』

 外交デビューとなったニューヨークでの国連気候行動サミット関連会合に出席した際の「気候変動問題はセクシーに」との発言をはじめ、内外の記者団との質疑で物議を醸したからだ。

 米国留学で身に付けた英語力も駆使した『進次郎節』の歯切れの良さは相変わらずだが、環境行政のトップとしての経験や知識の不足などからか、「弁舌爽やかだが、中身がなく、意味不明な発言が多い」とネットなどで炎上し続けている。

 将来の首相候補と期待を集める小泉氏の新閣僚としての言動は、「否が応でも注目される」(閣僚経験者)のは当然だ。

 しかも、異例の首相官邸での滝川クリステルさんとの結婚報告や、それに続く「育休発言」を経てのサプライズ初入閣で、各メディアも安倍新体制の評価より『進次郎劇場』を優先的に報じ続け、「結果的に新内閣の『目隠し』になっている」(自民長老)とも揶揄(やゆ)されている。

 9月11日の環境相就任以来の小泉語録は、まず、官邸呼び込みの際の「入閣の決め手は?」への「理屈じゃない」との答えからスタートした。

 このセリフは、官邸での結婚発表の際の「結婚の決め手は?」への答えと全く同じだが、永田町では「今年の流行語大賞の政界部門での有力候補」との声も出る。

 ただ、自らの心境についてのやりとりだけに「小泉氏が得意の、その場の空気を読んだ当意即妙な反応」(自民若手)で、ネットなどでの炎上騒ぎにはならなかった。

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