スペインからの独立を求める北東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナが揺れている。最高裁が10月14日、2年前の独立の是非を問う住民投票を主導したジュンケラス前州副首相らに反乱罪などで最高で禁錮13年の有罪判決を言い渡したことにカタルーニャの民衆が反発。デモ隊が押し寄せたため、18日には市内の世界遺産サグラダファミリア教会が臨時休業したり、バルセロナ空港がデモ隊の占拠で機能不全に陥ったりした。
空港占拠という事態は、中国本土への犯罪容疑者の引き渡しを可能とする条例改正案をめぐるデモが激化した香港を模倣したものだ。デモ主催者側は「国際社会の注目を集めるという意味でデモは成功した」と評価する。だが、中央政府とカタルーニャ自治州の対話の見通しは立たず、双方の亀裂は深まるばかりだ。(フリージャーナリスト 池滝和秀)
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