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「フジカキ」ペア、強みは信頼感 2月引退のバドミントン・藤井瑞希さん

悔いのない現役生活

 2012年ロンドン五輪でバドミントンの日本勢として史上初のメダル獲得となった女子ダブルス銀メダリスト、藤井瑞希さん(30)が時事通信のインタビューに応じた。藤井さんは今年2月に現役を引退。垣岩令佳さん(29)と組んだ「フジカキ」ペアで日本バドミントン界初の快挙を成し遂げた現役時代や、日本選手の躍進ぶり、約1年後に迫った東京五輪への期待感などを聞いた。(時事通信運動部 山下昭人)

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 トップ選手として活躍した藤井さんは2月の公式戦を最後に現役を退き、現在はバドミントンのテレビ解説や講習会、講演会などを通して競技普及に携わっている。

 「やったことがないことに挑戦できる機会を頂けている。自分は選手をしている時から、ちょっと一歩離れた位置からバドミントンを見られるタイプの人間だった。(競技の見方に)そんなに大きく変化はないんですけど、インタビューをする立場になった時、選手をしていたからこそ分かる感情があるので、すぐに泣けてきちゃう」

 青森山田高在学時に高校総体3冠を達成。五輪で歴史に名を刻み、ドイツや英国のチームでプレーした経験も。洞察力や駆け引きにたけたプレースタイルで、満足のいく現役生活を送った。

 「全然悔いはない。こうしたかったなというのは一切ないですね。自分は特別スーパーショットを持っていないんですけど、ミスをしないという大きな武器があった。分析や観察で(相手の)特徴を短い時間で捉えることができた。試合中の目線だったり口の動きだったりで(動きを)読んでいましたね。この選手はこっちからの球はないなとか。勝つ方法を考えていたらそこにたどり着いた」

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