強化担当に聞く 2020

◆サッカー◆兼任体制で強化幅広く

 原則23歳以下の選手で臨むサッカー男子は、東京五輪で「金メダル」獲得を目標に掲げる。本大会まで5カ月を切った。日本サッカー協会の関塚隆技術委員長は「結果が出た、出ないはあったが、しっかりと強化の段階は踏んできている。60~70%まで積み上げている」と現状を見ている。

 2017年10月に森保一監督が、五輪世代の監督に就任。翌年7月にA代表との兼務が決まった。「五輪チームで強化するというよりも、実力のある者はA代表に入って力を付けている」

 世代交代と融合を進める監督の下、五輪世代主体のA代表を編成し、南米選手権などに出場。A代表と選手を「奪い合う」構図は生まれず、状況に応じて選手を行き来させられるのが、兼任体制の長所だと強調する。

 五輪期間は国際Aマッチデー期間ではないため、日本協会に選手の拘束力はない。過去と違い、久保建英(マジョルカ)や冨安健洋(ボローニャ)ら主力の多くが海外クラブに所属し、五輪への派遣をクラブに理解してもらうのが日本協会の最大の仕事。「そこは粘り強く交渉し、われわれの方針を理解してもらうしかない」と力を込める。

 最大3人を登録できる24歳以上のオーバーエージ(OA)枠の活用も、重要なカギ。「今までメダルを獲得したのは、全てOAを使った国。チーム力を上げるためには必要」。筆頭候補には柴崎岳(デポルティボ・ラコルニャ)、大迫勇也(ブレーメン)らが挙がる。

 今後は3月の強化試合、6月のトゥーロン国際でチームづくりを本格化させる。惨敗した1月のU23(23歳以下)アジア選手権は反省材料だが、昨年には敵地でブラジルを破るなどたくましい世代でもある。「10代から20代前半で日本選手が海外市場に出るのは、日本の育成が目指したところ。今度は、その成果を自国開催の東京で示したい」。メキシコ五輪銅以来、52年ぶりのメダル獲得へ自信をのぞかせる。

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 関塚隆(せきづか・たかし)千葉・八千代高、早大を経て84年から本田技研でプレー。04年から川崎の監督を務め1年でJ1昇格し、09年に退任。12年ロンドン五輪では日本男子を44年ぶりの4強に導く。59歳。千葉県出身。(2020年3月1日配信)

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