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強化担当に聞く 2020

◆3人制バスケットボール◆5人制と一体強化

 東京五輪で初めて実施される3人制バスケットボールが、急ピッチで強化を進めている。国際バスケットボール連盟の国別ランキングで、日本は男子が11位、女子が8位(9日現在)。5人制を含め、目標とする日本バスケット初のメダル獲得に向けて、残り半年余りで追い込みをかける。

 五輪採用を受けて日本協会が5人制と一体化させる強化方針を打ち出したのは2018年4月。3人制専門の選手だけでなく、5人制の選手も対象に代表選考の幅を広げた。日本協会技術委員で、3人制の強化責任者を務める金沢篤志氏は「(試合のスピード感など)特性の違うところはあるが、同じバスケットボール。3人制の合宿も継続的に開くようになった」と環境の変化を語る。

 今季に入ってから男子はBリーグ、女子はWリーグのトップ選手が毎回代表候補合宿に参加するようになった。5人制の男女各リーグでレギュラーシーズンと重なるため、以前は招集が難しかったが、「各チームの理解をいただけるようになった」(金沢氏)。男子のアイラ・ブラウン(大阪)、女子の三好南穂、馬瓜ステファニー(ともにトヨタ自動車)ら5人制の日本代表経験者もメンバーに入り、専門の選手だけの編成だった以前よりも力を付けている。

 1カ月に1度のペースで代表候補合宿を実施。金沢氏は「(国内リーグのレギュラーシーズンが終わる)4、5月にはさらに頻度を上げたい」。国際試合を計画するなど不足している実戦機会を増やし、本番に備える。

◇ ◇ ◇

 金沢篤志(かなざわ・あつし)筑波大を卒業後、指導者の道へ。Bリーグの福岡などで監督を務め、3人制の男子日本代表ではアドバイザリーコーチを務めた。17年に日本協会技術委員会に入り、3人制を担当。福島県出身。41歳。(2020年1月12日配信)

◆特設◆東京五輪・パラリンピック2020
◆週刊オリパラ2020◆

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