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強化担当に聞く 2020

◆体操◆戦略立て突き詰める

 東京五輪の体操団体総合で、日本女子が初のメダル獲得を目指す。男子に比べて輝かしい実績はないが、2016年リオデジャネイロ大会では4位。日本体操協会のパワーハラスメント騒動の影響で、今年1月に女子強化本部長に昇格した田中光氏は「チャンスをいただいたと思って頑張りたい」と意気込みを語る。

 思わぬ指名だった。リオ五輪の後、1996年アトランタ五輪出場など現役時代の実績を買われて女子強化本部に入ってはいたが、当初は広報担当との兼務。若年層の大会で日本代表監督を務めていた昨年、強化トップとして実績のあった塚原千恵子氏の後任に急きょ指名された。騒動で女子に世間の注目が集まっていたこともあり、「非常に戸惑いがあった」と率直に認める。

 自身の現役時代を「比較的自由にやらせてもらっていた」と振り返り、体験を踏まえて「選手には自主性を持ってやってもらいたい」。もともと体操は選手と所属先のコーチの結びつきが強く、強化本部長の仕事は強化方針の策定と選手選考と位置付ける。「平等に接することを心掛けながら、勝つための戦略を立てていく」と本番をにらむ。

 先の世界選手権はエース村上茉愛(日体ク)が不在。他の選手のけがにも悩まされ、団体の五輪出場枠の確保が精いっぱいだった。それでも、得点差を見れば五輪での表彰台は実現可能とみる。五輪の出場選手枠は世界選手権よりも絞られることから、個人総合が得意な日本には有利になる部分も。「少しでも得点を上げられるよう突き詰めていきたい」。来春の代表選考を控え、選手の力量を見極めていく。

◇ ◇ ◇

 田中光(たなか・ひかる)筑波大出。現役時代は平行棒を得意とし、自身の名前がついた技を持つ。96年アトランタ五輪に出場。現役引退後はダンスの指導などにも取り組んだ。47歳。和歌山県出身。(2019年11月10日配信)

◆特設◆東京五輪・パラリンピック2020
◆週刊オリパラ2020◆

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