強化担当に聞く 2020

◆バレーボール◆ブロック強化が急務

 「東洋の魔女」。1964年東京五輪で金メダルを獲得したバレーボール女子の全日本チームが復権に挑む。56年ぶりの自国開催となる大舞台で目指すのは、2012年ロンドン大会の銅以来となるメダル獲得。日本協会の寺廻太女子強化委員長は「五輪を一番いいコンディションで迎えられるように準備したい」と意気込む。

 中田久美監督は17年の就任時に「伝説に残るチームをつくる」と宣言した。しかし昨年の世界選手権で6位、今年9月のワールドカップ(W杯)は5位。高さやパワーに勝る強豪を崩し切れず、あと一歩で表彰台を逃している。それでも寺廻氏は「今の成績をあまり憂えていない。目標は来年の五輪一本に絞っている」と言い切る。

 W杯で世界との差が顕著だったのがブロック。相手に応じて綿密に策を講じる必要性を痛感し、「ブロックが機能すると、もっとディグ(スパイクレシーブ)の精度が上がる」。粘り強く拾ってつなぐ日本の強みを生かすためにも、強化ポイントとして急務だと認識する。

 日本バレーボールリーグ機構と協議し、例年3月ごろまで行われるVリーグは来年1月に全日程を終える。狙いは疲労を回復する時間の確保。各選手が心身ともにリフレッシュした状態で強化合宿に入り、4月の五輪テスト大会で来季初戦を迎える見込みだ。

 W杯で15人だった登録メンバーは五輪で12人に絞られる。さらに、U20(20歳以下)世界選手権初優勝を経験した若手には、W杯で活躍した石川真佑(東レ)以外にも有力候補がそろう。代表争いについて「もう一回サバイバル。チーム内で最後の競争が起きるぐらいでないと、メダルは取れない」と寺廻氏。再び「伝説」をつくるため、縁の下でチームを支える。

◇ ◇ ◇

 寺廻太(てらまわり・ふとし)広島・崇徳高で高校3冠(全国高校選抜優勝大会、高校総体、国体)を達成。明大卒業後の80年に日本リーグ(現Vリーグ)の日本電気に入り、88年に29歳で男子監督に就任。96~00年には全日本男子監督を務めた。台湾男子代表監督、Vリーグ女子のJT監督などを経て、18年から現職。61歳。広島県出身。(2019年11月3日配信)

◆特設◆東京五輪・パラリンピック2020
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