強化担当に聞く 2020

◆フェンシング◆初の頂点、狙える位置

 日本フェンシング協会が、五輪銀メダリストの太田雄貴会長(33)を中心とした大胆な改革で注目を集めている。強化トップを任されているのが福田佑輔強化本部長(37)。現役時代には男子フルーレの実力者として、太田会長としのぎを削った。東京五輪は日本のフェンシング初の金を含む複数メダルが目標。「金メダルはこだわって取りたいし、狙える位置にもいる」と手応えを語る。

 男子エペでは見延和靖(ネクサス)が日本勢で初の世界ランキング1位となり、20位以内に日本勢が4人入る充実ぶり。女子フルーレも東晟良(日体大)や上野優佳(星槎国際高)ら20歳前後の選手が競い合い、国際大会の表彰台に立っている。メダルを逃した7月の世界選手権について、福田氏は「一つでも欲しかったのが正直なところ。ただ、男子フルーレに依存していた時代に比べれば、多くの種目で可能性が広がった確認はできた」。外国人コーチの積極起用、試合分析のアナリスト活用などの継続的な取り組みは徐々に実を結びつつある。

 来春時点の世界ランキングで決まる東京五輪出場権を、一つでも多くの種目で獲得することが今後の目標。中でも個人の能力をチーム力に生かし切れていない男子エペ団体への期待は高く、「個々の役割や勝負を懸けるタイミングを共有する場をもっとつくらないといけない」。開催国枠として8選手の出場が保証されており、自力で多くの出場権を得られれば、全種目のフルエントリー(計18枠)に近づく。

 太田会長は現在6500人ほどのフェンシング競技人口を5万人に増やすことをビジョンに掲げる。福田氏も「五輪はすごく重要とはいえ、東京だけではない。継続して強い選手を出さないといけない」と心得る。「ポスト東京」を見据えた若手育成にも気を配って強化を進める。

◇ ◇ ◇

 福田佑輔(ふくだ・ゆうすけ) 東京・東亜学園高から専大に進み、警視庁所属。男子フルーレのトップ選手として全日本選手権を3度制覇。05年のワールドカップ東京大会で優勝し、太田雄貴らと組んだ団体で同年のユニバーシアードを制した。引退後は女子フルーレのコーチなどを務め、18年に強化本部長に就任。37歳。東京都出身。(2019年10月6日配信)

◆特設◆東京五輪・パラリンピック2020
◆週刊オリパラ2020◆

新着

オリジナル記事

(旬の話題を掘り下げました)
ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ