◇侍ジャパン・甲斐野央
昨年11月のプレミア12に12球団のルーキーで唯一出場したのが、ソフトバンクの甲斐野央投手(23)だ。中継ぎとして5試合に登板し、2勝を挙げて防御率0.00。安打を1本も許さない快投で優勝に貢献した。東京五輪に向けて「目指す場所ではある。かっこいいので(代表に)入ってみたい気持ちはある」と意欲を口にする。
東洋大からドラフト1位で入団した即戦力右腕。160キロに迫る直球と落差のあるフォークを武器に、選手層の厚いソフトバンクで開幕1軍入りを果たした。西武との開幕戦では同点の延長十回から2イニングを無失点に抑え、12球団の新人でプロ初白星に一番乗り。そのまま勝ちパターンの一角に定着し、最後まで2軍に落ちなかった。
リーグ3位の65試合に登板し、ポストシーズンでも日本シリーズまでフル回転。守護神の森が離脱したときには代わりに抑えも務めるなど、1年目から多くの経験を積んだ。「こんなに投げられるとは思っていなかった。けがなく1年間投げられたのがよかった」と充実の1年を振り返った。
東京五輪での侍ジャパン入りは、狭き門だと心得ている。プレミア12は千賀(ソフトバンク)、松井(楽天)らが参加を辞退したため、追加で声が掛かった。さらに出場人数も東京五輪ではプレミア12の28人から24人に。「枠が減るので、ちょっと僕は駄目です。辞退された方たちが本気を出せば僕はいらない」と自虐気味に言う。
それでも国際大会を経験し、「高いレベルでもまれたい」という思いもある。侍ジャパン入りへ「シーズン前半の数字が大事になる」とさらなるアピールを誓う。(2020年1月22日配信)
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