◇機運盛り上げる
東京五輪イヤー。夏の本番を前に、競技場を抱える自治体の準備が最終段階に入る。東京都品川区もその一つ。五輪のホッケー(大井ホッケー競技場)、ビーチバレー(潮風公園)の2競技が行われ、パラリンピックではブラインドサッカーを応援競技としている。
品川区では東京五輪開催の決定直後から活動を始め、オリンピック・パラリンピック準備課を設置。区内すべての小中学校で競技体験教室を行ったり、街中に実施競技の看板を掲げたりするなど機運盛り上げに必死だ。
関係者が気に掛けているのは大会中の暑さ対策。中でも新設の大井ホッケー場は最寄りの駅から距離があるため、観戦に訪れる人たちが熱中症にならないかといった点に頭を悩ませている。基本的には東京都などが策を講じることになるが、辻亜紀課長は「区でもおもてなしの心で、独自にボランティアを集めて対策を考えたい」と話す。
品川区はコロンビアのホストタウンとなっている。昨年5月には同国のパラリンピックのボッチャ、6月はパラ重量挙げの選手らを招いて区内でイベントを開催し、海外との交流にも力を入れている。
陸上のマラソン、競歩の突然の会場変更で、受け入れに迅速な対応を見せた札幌市が注目を集めた。華やかな大会に欠かせないのが自治体の努力。品川区でも「enjoy our 2020」(私たちの2020年を楽しもう)を合言葉に大会を支える。辻課長は「五輪、パラリンピックは競技者や組織委員会のものだけではない。区民にはいい思い出を残してほしい」と願いを込める。(2020年1月8日配信)
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