週刊オリパラ2020

◆陸上◆19歳差師弟コンビ、世界に挑戦

◇沢野大地と江島雅紀

 6日に閉幕した陸上の世界選手権(ドーハ)男子棒高跳びに、19歳差の師弟コンビが出場した。5メートル83の日本記録を持つ39歳の沢野大地(富士通)と、沢野に師事する20歳の江島雅紀(日大)。ともに出場を目指す東京五輪を翌年に控え、初めてそろって世界に挑んだ。

 9月28日の予選は、沢野が5メートル45を3回目で成功。師を追って江島も「やるしかない」と奮起し、3回目でクリアした。ともに5メートル60は跳べずに敗退したが、江島は「憧れの選手と出られて、うれしさしかない。記録よりも記憶に残った試合」とすがすがしい表情。沢野は「不思議な感じだった」と素直な感想だった。

 今年の日本選手権覇者で5メートル71の自己記録を持つ江島は、今回が初出場。小学生の頃、沢野が世界で活躍する姿をテレビで見て、「夢を与えてもらった」と目を輝かせる。尊敬する「レジェンド」から競技中に助言を受け、試合後も「こういうのは慣れだよ」と励まされた。「沢野さんの年齢になるまで、何回も(世界選手権に)出られると思う」。笑って前を向いた。

 3大会ぶり7度目の出場となった沢野は「この年で戻ってこられた。楽しかった」と振り返った。両足がつって満足いく結果は残せなかったが、本番前の練習では5メートル70をクリア。「大丈夫だなと思えた。39歳の僕が戦えるのが棒高跳びの醍醐味(だいごみ)」と手応えを得た。

 今後、2人が目指すのは東京五輪の参加標準記録(5メートル80)。来夏の新国立競技場でも2人で戦うことを見据え、師弟は切磋琢磨(せっさたくま)していく。(2019年10月16日配信)

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