◇兄祐希と五輪出場を
9月に行われたバレーボールのワールドカップ(W杯)女子大会で、19歳の石川真佑(東レ)が本格的な全日本デビューを飾った。「通用した部分もあったので、自信を持ってやっていきたい」。世界大会で堂々と戦い、本人の手応えは確かだ。
愛知県岡崎市出身。全日本男子で不動のエース、祐希(パドバ)を兄に持つ。東京・下北沢成徳高では主将として高校総体と国体の2冠を達成し、卒業して迎えた今季初めて全日本入り。7月のU20(20歳以下)世界選手権初優勝、若手主体で臨んだ8月のアジア選手権連覇の原動力になり、急きょW杯のメンバーとして招集された。
身長171センチとアタッカーとしては小柄だが、相手ブロックに応じてスパイクを打ち分ける器用さでカバーする。後方からの難しいトスでも思い切り腕を振り抜く技術とパワーも。中田久美監督は「体の軸がぶれず、競った場面でも気持ちで負けない」と絶賛する。
W杯では序盤にチームの状態が上向かない中で奮闘し、スパイクでチーム2位の85得点。「相手のブロックを利用して点を取ることができた。そういうところは自信を持って続けていこうと思う」。中田監督も直前の合流から大きな戦力になったことを評価し、「セッターとのコンビを詰め切れない中で、本当によく頑張ってくれた」。
それでも、苦しい場面で決め切れなかった反省が残った。守備面も課題に挙げる石川は「サーブで狙われても、しっかり返していける安定したプレーをしたい」。目指すは攻守の要となる万能型選手だ。期せずして訪れたW杯の出場機会は、今後の成長の糧となろう。「コートに立たせてもらって、自分も活躍したいという気持ちが強まった」。兄とそろって東京五輪出場の夢が膨らむ。(2019年10月9日配信)
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