会員限定記事会員限定記事

週刊オリパラ2020

◆飛び込み◆「今までで一番の結果を」

◇6度目五輪決めた寺内健

 飛び込み男子の寺内健(ミキハウス)は7月、全競技を通じて個人で初の東京五輪日本代表に決まった。39歳で迎える6度目の五輪。「自国開催の大会を自分が盛り上げたい。(雰囲気を)自分でつくりたい」と心待ちにしている。

 世界選手権のシンクロ板飛び込みで坂井丞(ミキハウス)と組んで7位に入り、代表に決定。右肩の痛みを抱えながら、9月にはアジア・カップの3メートル板飛び込みも優勝。「ここ最近では一番の会心の演技」で個人種目でも代表を決めた。その後は茨城国体、日本選手権と3週連続で表彰台のてっぺんに立った。

 これまで五輪での最高成績は、2000年シドニー五輪高飛び込みの5位。東京五輪では世界のトップとレベル差が小さい、シンクロ板飛び込みでメダル獲得が期待される。「今までで一番の結果を求めて(五輪までの)1年を過ごしたい」と意気込む。

 9月中旬に開かれた日本オリンピック委員会(JOC)のコーチ会議で紹介されたデータによると、五輪代表に決まった直後に「寺内健」がインターネットの検索数で急上昇した。史上最年少で日本選手権の男子高飛び込みを制した中学1年生、玉井陸斗(JSS宝塚)は同じ指導者門下の後輩。今がマイナー競技の飛び込みの存在感を高めるチャンスだ。

 寺内を小学生の頃から見ている馬淵崇英コーチも「全てを懸けて、五輪でともに喜べるようにやっていきたい」。日本飛び込み界の悲願でもあるメダルを求め、準備を進めていく。(2019年10月2日配信)

◆特設◆東京五輪・パラリンピック2020
◆強化担当に聞く2020◆

新着

会員限定

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ