週刊オリパラ2020

◆セーリング◆目指せゴールデンコンビ

◇女子470級吉田愛、吉岡美帆組

 セーリング女子470級の吉田愛、吉岡美帆組(ベネッセ)が今月、神奈川・江の島で行われた世界選手権で銀メダルを獲得し、残り1年を切った東京五輪の切符を手にした。成熟しつつあるペアが金メダル候補として名乗りを上げた。

 初めてペアを組んで臨んだ前回のリオデジャネイロ五輪で5位に入り、セーリングで日本勢唯一となる入賞を果たした。このとき既に3大会目だった38歳の吉田(旧姓近藤)がスキッパーとしてかじを取り、29歳の吉岡がクルーとして体を張る。経験の差を埋めながら上を目指す構図だった。

 2人の連係が緊密になった契機は、吉田の産休だった。リオ直後の2017年6月に長男を出産して復帰するまでの間、吉岡は外国選手と組んだ。言葉の壁を克服して海外を転戦。この経験で自立心が芽生えた。

 ママさんセーラーとなった吉田について、夫でコーチの雄悟さんは「子どもができ、何が起こっても動じなくなった」との変化を感じている。マイペースな後輩に対して、それまでは妥協を許さない態度で接していた。しかし今では寛容さが備わり、早めに指示を出すなど柔軟な対応ができるようになったという。

 18年の世界選手権とジャカルタ・アジア大会を制し、高いレベルの安定感があることは結果が示している。今夏は五輪代表の座を射止め、本番に向けた準備を進めるという今季最大の目標を達成した。もっとも、世界選手権で連覇を逃した悔しさはふつふつと湧き上がっている。「しっかりこの銀メダルを金メダルに変えられるようにしよう」。1年後の江の島で、ゴールデンコンビとして脚光を浴びることを2人は誓い合った。(2019年8月28日配信)

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