週刊オリパラ2020

◆サーフィン◆夢の五輪へ好位置

◇五十嵐カノア、大きな波起こす

 2020年の東京五輪で初めて実施されるサーフィンで、日本人の両親を持つ米国生まれの五十嵐カノア(21)=木下グループ=が存在感を高めている。世界最高峰の男子チャンピオンシップ・ツアー(CT)に、日本選手で唯一参戦する21歳。「一番のゴールはオリンピック。CTで結果を残すことに集中している」と話す。

 シーズン全11試合行われるCTで年間ランキング10位以内に入れば、東京五輪の出場権を得られる。五十嵐は5月の第3戦で日本選手として初優勝を果たすなど好調を保ち、6戦を終えた時点では5位の好位置。五輪まで1年を切り、「これからが大切。プレッシャーも一日一日増えてきた。それをいかに楽しめるか」と気持ちを高ぶらせる。

 昨季はCTで初のトップ10入り。メンタルトレーニングに力を入れて精神面もたくましくなり、世界の海を転戦しながら着実に力を付けてきた。7度のワールドチャンピオンに輝いた実績のある女子のステファニー・ギルモア(オーストラリア)は「すごいスピードで成長している。米国の環境と日本の文化で育ったカノアが五輪でメダルを取れば、ロックスターのような人気者になるかもしれない。サーフィンの国際化にもつながる」と注目している。

 五十嵐には、五輪で金メダルを目指すその先にもう一つの目標がある。「日本でサーフィンはまだ大人のスポーツ。子供たちにも面白さを知ってもらいたい。もっとみんなに見てもらってメジャースポーツに押し上げたい」。日本にビッグウエーブを起こす日を思い描いている。(2019年8月21日配信)

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