◇合宿積み、地の利で躍進を
9月開幕のワールドカップ(W杯)日本大会へ盛り上げを図るラグビー界。東京五輪に照準を合わせる7人制は、1年前のタイミングで男女の第1次五輪代表候補が決まった。日本協会の本城和彦7人制強化委員長は「ラグビーの存在感を高めるには東京五輪のメダルが不可欠」と意欲を示す。
しかし強化は順風満帆ではない。前回リオデジャネイロ五輪で4位と健闘した男子は、6月に終了したワールドシリーズ(WS)で総合15位に終わり、来季に全戦参加できるコアチームから降格した。国内のトップリーグ(TL)の時期と重なり、ベストメンバーを組めなかったことが敗因。TLが終わったシリーズ後半戦は巻き返したが、岩渕健輔ヘッドコーチ(HC)は「選手も私も厳しい試合の経験が足りなかった」と振り返る。
来季のWSは今年11月から来年5月にかけて実施される見込み。降格した日本は、五輪前にフィジーなど強豪と対戦する多くの機会が失われ、国内合宿を中心に強化することになる。来年1月に開幕するTLには五輪代表候補を出場させず、7人制に専念させる方針だ。女子も来季のWSのコアチーム昇格に失敗。体力不足で10位に終わったリオ五輪から、強豪国との大きな差を埋められないでいる。稲田仁HCは「合宿で技術や体力をレベルアップさせたい」。
実戦不足は気になるが、とっておきの策がある。五輪1年前となる今月下旬、男女とも会場の東京・味の素スタジアムを使って本番を想定した合宿を実施。暑熱対策の他、選手村から会場までの移動時間を経験し、3日間で6試合をこなす本番のシミュレーションを行う。地の利を最大限に生かし、躍進を目指す。(2019年7月18日配信)
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