◇高橋レオ、トップ選手から刺激
セーリングの男子49er級で来夏の東京五輪を目指す高橋レオ(オークランド大)が、世界各地を転戦して腕を磨いている。今年2月に始まったセーリングの国別対抗戦、セール・グランプリ(GP、全5戦)で日本チームの一員として出場。「五輪の船とは違うが、スピードは近い。考え方も同じ。毎日レベルアップできている」と充実感をにじませる。
静岡県出身で、身長192センチと恵まれた体格を誇る20歳。プロセーラーとして活躍したニュージーランド人の父の影響で、9歳からヨットに乗り始め頭角を現した。双胴船で競うGPシリーズに参加したのは「憧れの存在」で日本チームのスキッパー(艇長)を務めるオーストラリア人のネイサン・アウタリッジの存在が大きい。ロンドン五輪49er級で金、リオ五輪で銀を獲得したメダリストから指導を受け、船の操縦やデータ活用などを貪欲に学んでいる。
世界の一流が集まる大会には、他国にもGPに出ながら五輪を目指す選手がいる。早福和彦最高執行責任者は「日本は自分のクラスに絞って練習する選手が多い中、非常に意味がある。セーリングの感覚の幅を広げるため、場数を踏むことが重要。世界のトップと戦うことで引き出しが増え、精神面も鍛えられる」と利点を挙げる。
高橋は2人乗りの49er級で昨年9月、東京五輪会場の江の島で行われたワールドカップに出場した。「五輪で金メダルを取るのが目標。いつかセールGPでスキッパーになって、日本を欧州に負けない強豪国にしたい」。世界を舞台に戦う若きセーラーの夢は広がっている。(2019年7月3日配信)
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