◇平野美宇、東京五輪代表入りなるか
東京五輪の代表争いが本格化する中、卓球女子の平野美宇(日本生命)が自信を取り戻してきた。シングルス代表になるには、来年1月の世界ランキングで日本選手上位2人に入る必要がある。現在は石川佳純、伊藤美誠に次ぐ3番手だが、今年の獲得ポイントは2人を上回っている。
今月のワールドツアーでは、香港オープン、ジャパンオープン荻村杯で連続の4強。「最近は負けているゲームでも挽回でき、競って勝てる試合も増えた。自分のペースでできているのは成長かなと思います」と手応えをつかんでいる。
苦しい時期を乗り越えた。高速卓球を武器に2016年、ワールドカップ(W杯)女子シングルスで日本選手として初優勝し、翌年の世界選手権同種目で日本勢48年ぶりのメダルを獲得。だが、速さにこだわるあまり、その後は思うような結果が出なかった。「速く強く打つのが自分だと思っていた。全部、強く打ってミスが増え、卓球がグチャグチャになった」と平野は話す。
今年3月のカタール・オープンが転機となった。強く打つべき球と、スピードを抑えてコースを狙うべき球の見極めや感覚をつかんだという。「ずっとコーチに言われていたけど、なかなか分からなくて。試合をするうちに分かってきた。全部、自分で得点するものではない」。速い攻撃で得点するだけでなく、緩い球で前後に揺さぶり、左右の厳しいコースを狙って相手のミスを誘うことも身についてきた。
前回の五輪は出場がかなわなかっただけに今回への思いは強い。「2枠へ入りたい思いを忘れず、でも意識し過ぎると良くない。自分のプレーに集中することが近道かなと思います」と平常心で戦う覚悟だ。(2019年6月26日配信)
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