週刊オリパラ2020

◆野球◆侍ジャパン、頭角現す20歳

◇山本由伸、切れで勝負

 今春の侍ジャパンに初めて選ばれた新鋭右腕が、チームでも頭角を現している。プロ野球オリックスの山本由伸投手(20)。来夏の東京五輪に向けて、「特別な大会。野球をしているうちに東京での五輪は多分もうない。もちろん出たい」と目を輝かせる。

 岡山県備前市出身。宮崎・都城高からドラフト4位で入団して2年目の昨季、中継ぎとして36ホールドポイントを挙げて存在を知らしめた。150キロを超える直球に加え、カットボールなどを織り交ぜ、球の切れで勝負するタイプ。長いイニングを投げるスタミナも持ち味で、先発に転向した今季は防御率1点台でリーグ上位に顔を出す。勝ち星には恵まれていないが、安定感が光る。

 稲葉篤紀監督が「マウンドで堂々としているし、一つ一つの球は素晴らしいものを持っている」と評した潜在力が、着実に開花した印象を与える。今秋のプレミア12を経て東京五輪メンバー入りを目指すが、短期決戦で先発も救援も高いレベルでこなせるのは強みだ。本人も「仕事はいっぱいできた方が戦力になる。必要とされたら、呼びたくなると思う」と話す。

 五輪の野球は2008年北京大会以来の実施。4日の交流戦で山本と対戦したDeNAの三浦大輔投手コーチは、銅メダルを獲得した04年アテネ大会で日本の一員として投げた経験を振り返って言う。「重圧というか責任感というか…。これが日の丸の重みなのだな、と思ってマウンドに上がった。帰ってきて大きな財産になった」。42歳まで息の長い活躍を続けた元エースの言葉には説得力がある。招集されれば21歳で大舞台に立つ山本。プロ選手として飛躍するためにも、侍の一員に加わる気構えだ。(成績は6月10日現在)。(2019年6月12日配信)

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