◇谷真海、挑戦続く
パラリンピックの陸上女子走り幅跳びで3大会に出場し、東京大会はトライアスロンで出場を目指す谷真海(37)=サントリー、旧姓佐藤=。1年前のシーズン初戦で現実を知った。3連覇を狙った18日の世界シリーズ横浜大会で、結果が振るわず悔し涙。「海外の選手も力をつけている。かなり厳しい戦いになる」と危機感を口にした。
早大時代に骨肉腫で右膝の下を切断。出身地の宮城県気仙沼市は、東日本大震災で津波の被害を受けた。2013年の国際オリンピック委員会(IOC)総会でのプレゼンテーションでは「スポーツの力」を力強く訴え、東京招致に大きく貢献。結婚、出産を経てトライアスロンに転向し、2大会ぶりの出場となる東京パラを目指すと決めた。
しかし、義足を使用する谷の障害クラス「女子立位PTS4」は、少ない選手数を理由に東京パラで実施種目から外れた。規定が変更され、より障害の軽い「PTS5」で谷は出場が認められたものの、上位に入るための条件は厳しくなった。
バイクとランの切り替え時間短縮のため、従来は別々に用意していた義足を一つのものに改良。しかし横浜大会では、使い始めて2カ月と不慣れなため、自転車を思い通りにこげず、大きく遅れた。義足を使わない選手を含むPTS5では6番目のタイムに当たり、「ある程度の手応えを得たかったけど、試合では思うようにいかない」と肩を落とした。
東京パラの出場権は、今年6月末から1年間の国際大会の成績によるランキングなどで決まる。勝負の1年に向け、自身を支えるチームで作戦を立て、「何とか東京の舞台に立つ、という気持ちで戦いたい」。自らを奮い立たせ、笑顔を取り戻すつもりだ。(2019年5月29日配信)
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