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「誰もやっていないことをやりたい」 モーグル銅メダル原大智、競輪プロデビュー目指す

最初は冗談だと…

 2018年平昌五輪フリースタイルスキー・モーグル男子の銅メダリストで、日本競輪選手養成所の特別選抜試験に合格した原大智(22)が時事通信の単独インタビューに応じた。在学する日大を今春から休学して競輪に集中し、来年の卒業とプロデビューを目指す。異例の挑戦となった経緯や、モーグルとの両立についての意欲を語った。(聞き手・時事通信運動部 山下昭人)

◇ ◇ ◇

 ―競輪の道を考えたきっかけは。

 「競輪選手やプロ野球選手も診ているトレーナーから勧められて。信頼しているその方が僕の体を触って、競輪でやれると言われた。最初は冗談だと思っていたけど、すごく熱心に誘ってくれたので、そこまで言うならやってみようかなと。自分の力がどこまで通用するのか知りたかった。五輪でメダルを取っても取らなくても、競輪選手養成所に入ろうと思っていました」

 ―競輪選手の技術を身に付ける自信は。

 「意欲はすごくありますけど、身に付くかどうかは分からないので不安です。ど素人なので。この年になっていろいろ経験を積んで、またゼロから新しいスポーツを始めようとするとすごく不安になります。センスがなかったらどうしようという気持ちがすごくありますね」

 ―モーグルの経験を生かせそうなところは。

 「効率のいい練習の仕方ができるのかなと思いたいです。それができたから、五輪に出てメダルが取れたのかなと思っています。競輪でもできたらいいなと」

 ―競輪での当面の目標は。

 「まずはプロになること。それが第一歩だと思っている。試験に合格しなかったら退学という形になる。一日一日、頑張りたいと思っています」

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