【地球コラム】兵役に「ためらいはなかった」 イスラエル軍の21歳日本人女性軍曹

救命分野に恋、将来は医学の道に

 ―軍に入る以前から、救急隊などで活動経験があったのですか。

 特になかったです。(ギバティ旅団に)配属される前の訓練で救急分野の活動に参加し、病院でも訓練を行い、医療隊員としての経験を積みました。軍を去った後も、ボランティアとして活動を続けたいと思います。

 ―軍を去った後、という話が出ました。11月には兵役の期間満了になると聞いていますが、その後、どのようなキャリアを考えているのですか。

 実は司令官から兵役を延長しないかという話を受けていて、「検討します」と返答しています。将来は医学の道に進みたいです。兵役を通じ、救命分野に恋をしてしまいました。傷ついて、力を失ってしまった人を助ける人間になりたいです。軍では(医療要員として)非常に人道的な仕事ができ、傷ついた人々を救うことができるんだと知りました。兵役が終わったら、医学を学ぶために大学に入りたいです。

 ―21歳といえば、日本で暮らす同世代の人たちは大学に行くなど、平和な生活をエンジョイしています。軍に身を置くあなたは、その人たちとのギャップについてどう考えますか。

 私が兵役に就くのは以前から明白でした。そう思いつつ、イスラエルで育ちました。みな、この時期には軍隊に行きます。この国の人々は、軍なくして生きることはできません。軍がわれわれを守っており、イスラエルで人々が平和で平穏に暮らすには軍が必要です。兵役は「自分の順番が回ってきたんだ。私の時間をささげなければならないし、時間をささげる以上、ベストを尽くさないといけない」という感じです。

 ―兵役に就くことにためらいはなかったということですか。

 はい。ためらいはありませんでした。

 ―以前、日本で暮らしたことがあるのですか。

 2歳から4歳まで。(東京で)幼稚園に通っていました。そのころは日本語で話してました。

 ―日本語はどの程度できるのですか。

 あまりできないです。周りの人が話している内容は何となくわかるかもしれないですが。

 ―4歳でイスラエルに戻った後も日本に行く機会がありましたか。

 何度か行きました。軍に入る前も、日本の祖父母の家に行きました。兵役の後も是非行きたいです。

 ―今度日本では、どんなことをしたいですか。

 日本にはいろいろありますよね。自然も技術も、大きな都市も。できるだけいろいろなことをしたい。(例えば)北海道の雪祭りに行きたいです。2、3カ月は滞在したいです。日本語を勉強し直すかもしれません。長く現地にいれば、言葉を学び直すいい機会になるかもしれないです。

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