【地球コラム】兵役に「ためらいはなかった」 イスラエル軍の21歳日本人女性軍曹

「正義の戦い」に満たされた感覚も

 ―どのように大変な訓練を乗り越えていったのですか。

 突き詰めれば、能力というより精神の部分が大事なのだと思います。訓練を完遂したいと本当に思っていましたし、必要とされる場所で治療を施す役回りに立ちたいと本当に望んでいました。克服できたのは、体がどうだったかというよりも、心の問題だったと思います。

 ―医療要員でも、通常の戦闘要員と同じ力量が求められるのですか。

 交戦や作戦には自信を持って臨む必要があります。私は戦闘要員でもなければなりません。ほかの兵士が私を守るのと同じく、私もほかの兵士を守る必要があります。自分より若い兵士に武器の使い方を教えることもあります。

 ―これまでどのような作戦に参加しましたか。

 医療隊員はあらゆる作戦で必要になります。作戦中に何か不測の事態が起きた時に備え、必ず部隊に同行します。あまり具体的には言えないのですが、シリアなどで作戦を実行しています。シリアとの境界線近くや、境界を超えての作戦もありました。

 ―作戦はどの程度の頻度で行われているのですか。

 だいたい毎週、何らかの作戦に従事しています。比較的平穏な時もありますが、逆に毎日ということもありました。

 ―作戦中、危険を感じたことはありませんか。

 通常、作戦は夜の暗闇の中で行われるのですが、展開先の場所に長く滞在しすぎてしまい、夜が明けてしまったことがあります。そこを(敵対勢力に)見つかって、ものが飛んできたりしたのですが、何とか切り抜けることができました。

  ―作戦で達成感を得られるのはどういう時ですか。

 戦闘要員としては、(軍がテロリストとみなす対象者の)追跡中、「これは不正義との戦いで、テロは許せない。何としても拘束しなければいけない」という気持ちになり、非常に重要なことを行っているという満たされた感覚になります。医療要員としては、何か起きた時、誰よりもその人に近くにいるわけで、自分が最初に治療を施せる立場にあります。これは特別なことで、だから自分はここにいるのだという感覚を得ることができます。

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