【地球コラム】兵役に「ためらいはなかった」 イスラエル軍の21歳日本人女性軍曹

最前線で何が起きているか知りたかった

 清水さんとの取材での主なやりとりは以下の通り。

 ―ギバティ旅団は対テロ作戦を任務としています。困難な任務を伴う部隊に、どのような気持ちで参加しているのですか。

 ギバティ旅団には、(医療要員としての訓練を受けた後)2018年1月から参加しています。兵役では、何か自分にとって素晴らしいことをしたいと思ってきました。内に秘めた何かです。以前から、最前線に行きたいと思っていました。そこで何が起きているのか知りたかったからです。もし交戦があるなら、参加してベストを尽くしたい、これが自分の選択肢だと認識していました。もし私が最前線にいれば、ほかの兵士に治療を施し、共に戦う機会を得ることができる。これは私にとって、ある意味で夢だったとも言えます。もともと自分は軍に兵役で参加しなければならないと認識していたので、それならば、その時にはベストを尽くさなければならないと考えていました。

 ―入隊前、何かスポーツの経験があったり、体力に自信があったりしたのですか。

 入隊する前、特にそれに備えて何か激しい運動をすることはなかったです。ダンスはたくさんやりました。モダンダンスとか、バレエとか、いろいろ。ダンスの学校に通っていました。あと走ったり、ジムには通ったりはしていましたが、ダンス以外で本格的にやっていたことはありません。入隊してから、いろいろなトレーニングを始めました。自分が使ういろいろな装備品を装着し、大きなバックパックを背負って長い距離を歩いたりしました。つらかったけど、得るものはありました。それで筋肉もついたと思います。

  ―訓練はどのような感じですか。

 私は医療要員ですが、同時に戦闘要員でもあります。体力トレーニングは欠かせません。銃火器の使い方の取得、戦闘訓練、ゲリラ作戦の演習などです。入隊してすぐ、射撃の指導を集中的に受けました。同僚たちと一緒に訓練することで、次第に自信がついてきて、それで実際に作戦に赴くようになるという流れです。訓練の中には、非常に厳しい内容も含まれています。毎日実弾や銃を使って。実際にけが人が出てしまうこともあります。足の骨を折ったり、熱中症になったり。そんな時は、医療要員の私が実際に措置を施します。これとは別に、模擬的にけがの治療の訓練をしたりすることもあります。

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