【スポーツコラム】「さすが」?それとも「ならでは」? ~タイガー・ウッズの視線はプライスレス~

ゴルフジャーナリスト・舩越 園子

 米ゴルフ界は2019年から新しい日程で動いており、米ツアーが旗印に掲げるビッグ大会、プレーヤーズ選手権は従来の5月から3月へ前倒しで開催された。

 日程が変わったことで、これまで現地観戦がかなわなかった全米各地の大学生たちが春休みを利用して開催地フロリダへ足を運べるようになった。米ツアーはすかさず大学生向けのディスカウント料金を設定し、新たな観客層獲得のための努力を惜しまなかった。

 そんなふうに、それぞれの事情と都合によって素早くアクションを起こすあたりは、「さすが、米国だな」と感心させられた。

 しかし、今年、同大会を訪れた大学生の中には、春休みとディスカウント料金の活用にとどまらず、大きな満足感に浸るに至ったすごい大学生がいた。

 17年5月にタイガー・ウッズが薬物の影響下で車を運転して逮捕された際、うつろな目をしたウッズの顔写真が世の中に出回ったことは、皆さんも記憶されていることだろう。

 あろうことか、ウッズのあの顔写真を胸の真ん中にプリントしたTシャツを着て、プレーヤーズ選手権会場のTPCソーグラスにやって来た米国人大学生がいた。ウィスコンシン大学の3年生、トーマス・ウエスリング君だ。

 「僕はタイガー・ウッズの大ファンなんです」

 18年9月の米ツアー最終戦、ツアー選手権でウッズが復活優勝を遂げたときも、ウエスリング君は現地でその勝利を見守っていたという。

 「きょうは、そのとき20ドルで買ったTシャツを、あえて着て来ました」

 Tシャツの真ん中には、ウッズ逮捕時のあの顔写真がドカンとプリントされていた。

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