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欧州も驚く快挙、覚醒した22歳 小林陵侑インタビュー

「勝負メシ」はみそラーメン

 ―きょうだいが多く、ジャンプ一家。家族から影響を受けた部分はあるか。
 あんまり関わる機会がないので、特に。

 ―お父さんはクロスカントリーの指導者。
 すごく厳しい父だった。よく怒られました。立派になれたか分からないですけど、おかげさまで育ってきたので感謝しています。

 ―厳しい一面とは。
 普通に殴られましたし、正座もしましたし。

 ―何かできないことがあると、なのか。
 いや、生活面で直さないといけないことがあって。帰ってくるのが遅いとかは怒られないけど、約束を守れなかったり時間を守れなかったりとかで。

 ―兄の潤志郎さんと一緒にW杯を回っている。どんな感じか。
 アットホームな感じですね。

 ―ホテルが同部屋のことも多いが、逆に困ることはないか。
 シーズン当初は(中村)直幹くんと同じ部屋だったし、特にないですね。

 ―スキー道具へのこだわり。
 ヘルメットは日本の職人さんにやってもらっていますし、スポンサーのメーカーにすごくいい物を作ってもらっています。

 ―中でも一番大事な物は。
 (靴の中に入れる)ハイバックですね。

 ―(個人第9戦の公式練習で)忘れてしまった物。
 はい(笑)。 北海道で義足とかを作っているところにお願いして作ってもらいました。足の中ででかくて固くて違和感があったけど、改良して外張りを外して、シールも柔らかい物にして、しなやかなハイバックができたと思います。遠征では二つ持ってきています。

 ―岩手県出身。ジャンプどころではないが、メリットやデメリットを感じたことは。
 あまりどこ出身とか比べたことはなかったですね。

 ―自分の性格は。
 僕もあんまり分からないですね(笑)、 それは。マイペースなのかな。

 ―ジャンプ週間前の記者会見では「変なキャラクター」「ネオ日本人」と自己紹介していたが、そういう面も多少は思っているか。
 そもそも日本人がどういうものか分からないけど、どうなんですかね(笑)。 でも、ジャンパーとしては今までにないようなタイプだと思います。

 ―特にどんなところが。
 結構ヨーロッパの人もシックというか、伝統のある競技とか、貴族のスポーツなのか分からないですけど、派手なものとか新しいもの、服や音楽など別の方向のものも好きなので、あまりジャンプだけという感じでもないので、そういう(ネオ日本人という)言葉を発しました。競技にはもちろん集中していますけど、それは練習と競技の時。

 ―負けず嫌いか。
 負けず嫌いになりましたね。土屋ホームに入社して葛西(紀明)監督の姿を見て。監督がすごく負けず嫌いなので(笑)。それに対抗して「負けたくない」という気持ちでやってきました。

 ―「勝負メシ」はあるか。遠征前や試合前に必ず食べる物は。
 海外に行くときは1カ月とか遠征があるので、ラーメンとか日本らしいものを食べるようにしています。みそラーメンが好き。家の近くのラーメン屋さんには結構よく行きます。

 ―小学5年の時、岩手県スーパーキッズ事業に合格した。どんなことをしたのか。
 いろんな競技を体験させてもらいましたね。ゴルフ、アーチェリー、レスリングとか。栄養の話とかも聞きました。合宿も楽しかった。いろんな競技の人と触れ合ったりして。今でも仲がいい友達もいます。

 ―憧れの人やスポーツ選手は。
 結構音楽に影響を受けているので、一番影響を受けたのはKOHHさんというラッパー。憧れというか尊敬というか。

【動画】快進撃! ジャンプ小林陵侑を単独インタビュー

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