―今季、なぜここまで調子がいいのか。
ジャンプは昨季と比べて全くレベルが違うものになったし、メンタル面もかなり強くなっている。(1回目のジャンプで)トップ10に入ると2回目はいつも緊張してうまくジャンプができなかったけど、今季はそれを克服できています。
―2016年1月からW杯を転戦してきた経験も大きいか。
そうですね。それも大きいと思います。4シーズン目でいろいろ世界を見てきて成長しているんだと思います。
―今季はスキー用具も替えた。
靴と板に貼り付けているプレートくらい。あと板も2センチ短くしました。
―板を短くした効果は。
微妙なところだけど操作性も良くなりました。
―プレートは5ミリ薄くした。その効果は。重心が低くなったか。
いや、プレートを下げたけど靴(底の厚み)を上げているので、そこは変わっていないですね。
―助走姿勢は昨季より少し下げている。
はい。
―どんな台でも理想の助走ができているのか。
毎回、スタートゲートもアプローチの角度も違うので全く同じことができているかと言われたらたぶんそうではないんですけど、自分のいいポジションで組めているので、そこはいいところだと思います。
―助走は2季前のタンデ選手(ノルウェー)を参考にした。他の選手の要素を取り入れたものはあるか。
カミル(ストッフ)さんのアプローチを見て、やっぱり共通しているところが形は違うけどあったので、そう(参考に)した。
―それは言葉にしづらいものか。
しても、そんなもんかって感じですけど(笑)
―例えば。
「低い」ってことくらいですね。
―助走は思い切り低い人もいるが、そういう人とは違う質の低さか。
どうなんでしょうね…。
―カミルさん、いい時のタンデ、陵侑君はかなり低い方か。
カミルさんはかなり低いですし、はい。なんかうまく言えないです。
―シーズン前は今季1勝が目標だった。今の目標は。
今も変わらず、とりあえず1勝が目標です。
―次の試合で、という意味か。
はい。
―ペテル・プレブツ(スロベニア)のシーズン最多15勝を上回る自信は。
全くないですね(笑)
―数字だけでは既に半分超えている。でも一歩一歩という感じか。
そうですね。チャンスはあると思うんですけど、あまり考えずに。
―シーズン総合優勝も同じ考えか。
そうですね。一番近いところにいるので。まずはこれからけがをせず、ビッグジャンプをしていければいいんじゃないのかと思います。
―競技者としての大きな目標や夢は。
ポーランドにはカミルさんがいて、すげえと思ったりするけど、日本は結構(競技が)盛んではない。サッカー界のネイマール(ブラジル)、野球界の大谷翔平選手、F1界のルイス・ハミルトン(英国)的な感じには僕の人生を通しての目標というか、(そういう存在に)なっていきたい。
―平昌五輪を振り返って。
(五輪出場は)子供の頃からの夢でしたね。全く想像できなかったけど、意外と(出たら)こんなもんかという感じでした。韓国開催で日本人がテストジャンパーをやっていたりして、アウェー感のなさがそうさせてくれたんだと思うんですけど。やっぱり、ここでメダルを、金メダルを取るのが今の目標ですね。
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