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最強チーム引っ張る柳田悠岐の「穏やかな心」と「ホークス愛」

破格の5億7000万円

 今やプロ野球界で最強レベルと言えるソフトバンク。2018年はリーグ優勝こそ逃したものの、クライマックスシリーズ(CS)を勝ち抜いて2年連続日本一に輝いた。この5年でリーグ優勝3度、2位2度、日本シリーズ制覇が4度という常勝軍団を引っ張るのが首位打者の柳田悠岐外野手。「やなぎた」の読みがなから「ギータ」の愛称が定着している。ホークス愛が強く、18年からは選手会長。文字通りのチームリーダーだ。

 12月21日、ヤフオクドームで契約更改交渉に臨んだ。18年から3年契約を結んでおり、19年はその2年目。推定金額で7000万円増の年俸5億7000万円プラス出来高払いとなった。複数年契約の場合、ベースとなる年俸が固定される場合もあるが、柳田は変動制。その年の活躍によって翌年のベース額が決まる。さらに成績や獲得したタイトルなどによって「出来高」が加算される仕組みだ。

 破格の年俸は、球団の日本選手では最高額となる。過去に捕手で米大リーグのマリナーズでもプレーした城島健司、04年に三冠王の松中信彦が年俸5億円だったとされている。柳田は「上げてもらって感謝しかない。責任を感じるので、より一層頑張りたい」と受け止めた。ともに自己最多の36本塁打、102打点。打率は3割5分2厘。長打力があり、勝負強く、確実性も抜群だ。三笠杉彦球団統括本部長は「申し分ない成績だった」と絶賛し、全てにおける数字の秀逸ぶりを「もちろん、もっと打ってほしいが、普通に『もっと打って』とは言えない」と表現した。

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