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「自動運転」で何が変わる?~記者が体験~

移動サービス革命

 次世代の「移動サービス革命」として注目される自動運転。日本を含めた世界各国では、自動車メーカーはもちろん、IT企業など幅広い業界で開発競争にしのぎを削り、政府の成長戦略でも実用化が大きな目標となっている。

 そんな中、東京都が自動運転の試乗会を行うことになり、筆者も体験することになった。

 実は筆者は、大学時代に免許を取得して以来、身分証明書としてしか活用してこなかった「万年ペーパードライバー」。自動運転に興味があるかと問われれば、「それほどでも…」というのが正直なところ。

 知り合いの都職員に尋ねても、「私自身は自分で運転するのが好きなので、自動運転と言われても、あまりぴんときませんね」。職場の同僚にも「ドライブがストレス発散になる」という人が多いような気がするが、本当に「自動運転」は必要とされる技術なのだろうか。

 ネットで少し調べると、車内での移動会議や無人輸送の実現など、完全な自動運転が実用化された場合の「近未来予想図」が描かれていた。自動走行中の車内で食事をしたり、家族で語らったり、「第2の生活空間」としての可能性すら指摘されている。本当にそんな未来が訪れるのであれば、確かに生活は豊かになる気もするが、現実とかけ離れていて実感が持てない。

 そもそも、なぜ自動運転はドライバーが操作しないのに走行できるのか。それによって私たちの生活にどんなメリットがあると言うのだろうか。「自動運転」で何が変わるのか-。この機会に詳しく取材した。(時事通信社内政部・桑原かおり)

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