岩手県出身。趣味としていた父に連れられ、小学3年から競技を始めた。長い手足と柔軟性が持ち味で、14歳だった昨年1月のボルダリング・ジャパンカップでは最年少優勝を達成。今年の同大会でも3位となるなど、コンスタントに好成績を残し、五輪を目指すアスリートに仲間入りした。
年齢制限をクリアした今季からはワールドカップ(W杯)にも参戦。6月に東京・八王子で行われたボルダリング第5戦では、初めて決勝に進んだ。6人で争う決勝は6位となったが、「今年は初めてなので、一戦一戦全力で。大会ごとに学ぶことも多いし、たくさんあるのでいっぱい吸収する」。海外を転戦し、学業との両立に難しさも感じながら、着実に経験を積んでいる。
2年後に迫った東京五輪については「初めての五輪でまだイメージはできていない。でも3種目をどんどん強化していって、出場はしたい」。日本は女子にベテランの野口啓代や野中生萌(ともにTEAM au)、伊藤より若い14歳の森秋彩(茨城・手代木中)ら有力選手を抱えるスポーツクライミングの強豪国。18歳で大舞台を迎えるであろう期待株が、激しい競争の中で成長を誓う。(2018年7月21日配信)
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