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星稜-箕島、465球の3人 100回目の全国高校野球

「史上最高の名勝負」

 全国高校野球選手権大会で繰り広げられた好試合のうち、「史上最高の名勝負」と形容されるのが1979年8月16日の星稜(石川)-箕島(和歌山)だ。第61回大会の3回戦。午後4時すぎに始まった第4試合は1-1のまま延長戦へ。照明が点灯し、カクテル光線の中で劇的なドラマが重なった。

 後攻の箕島が延長十二回、十六回にそれぞれ1点を勝ち越されたが、ともに2死走者なしから本塁打で追い付いた。十六回は、直前のファウルフライを星稜の一塁手が落下点で転倒して捕り損ねた後に飛び出た奇跡的な一発。引き分け再試合目前の十八回、箕島が4-3でサヨナラ勝ちした。

 箕島の石井毅投手(57=現姓名は木村竹志)と星稜の堅田外司昭投手(56)は互いに完投。二人に勝負どころの一球や心境を振り返ってもらい、球審として計465球を見守り、その後も両投手と縁があった名審判の永野元玄さん(82)に当時の心情などを聞いた。(以下、敬称略)

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