-年代間融合、世代交代の具体的なイメージは。
世代交代は必ず必要。ただ、ベテランを招集しない、若手に経験させるということで入れ替えるのではなく、経験を積んだベテランの選手たちが持っているものを経験の浅い選手たちに伝えてもらうということをA代表でもして、五輪代表の選手の中にもA代表に行く選手もいて、五輪代表に新たに招集する選手も出てくると思う。そうなると、また下の年代から東京五輪の年代に引き上げて融合するということ。A代表と五輪代表ということだけではなく、A代表と五輪の代表、五輪代表とその下のカテゴリーの代表…と少しずつ融合できるのではないかと思って、年代間の融合の話をさせていただいた。
-森保監督が新たに加えたい「森保イズム」は。
まずは、速攻もできれば遅攻もできる。守備ではハイプレッシャーをかけることもでき、自陣でしっかり守備を固めるやり方もできるようにしたい。要は、西野監督も言われていた通り、いろいろな対応力を持って戦うということ。勝つため、流れをつかむために、どうしたらいいかということを選手たちができるように。
対応力と臨機応変、そこはもっともっと磨いていかなくてはいけない。W杯優勝のフランスもタレントがいて、攻撃でも自分たちがやりたいことが表現できるが、準決勝のベルギー戦では勝つためにしっかり守備を固めながら、攻撃にも出る、勝つために必要なことをやっていた。そういう部分も世界のサッカーから学んでいきたい。
-任期は4年ということだが。また兼任は実際に可能か。
私自身、(4年の)任期があるからといって、任期まで安泰だとかは思っていない。チームづくりで大切なことがあれば、ゆっくりやっていかなくてはいけないこともあると思うが、常に1日1日、1試合1試合が勝負だと思ってやっていきたい。その中にはたくさんのチャレンジがあると思うが、一番大切なのはチームファースト。代表チームが一番力を出していける、一番発展していけるという形を常に評価していただければと思っている。
兼任は、体が一つなので、日程が重なれば不可能、できない部分もある。ただ1人でやるのではなく、日本協会、日本代表を支える方々の力をお借りしてやっていけば、二つのことを同時にやるのも可能だし、より大きな成果、メリットにつながると考えている。もちろんスタッフも、1グループだけでは回らない。これから時間をかけ、編成していきたい。(8-9月の)アジア大会、9月のキリン杯もある。確かに引っかかるところではあった。全体で日本サッカーを見ながら、情報共有しながらやっていけば可能かと考えている。
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