「循環経済」の旗手フィンランド～環境との両立に挑む、昆虫食も～

森と湖の国

フィンランド中西部カウハバ＝2017年７月30日【EPA時事】

　北欧のフィンランド。日本よりやや狭い約３３．８万平方キロの国土は、４分の１が北極圏に属するものの、広大な森林と多くの湖に恵まれた自然豊かな国だ。

　北はノルウェー、北西はスウェーデン、東はロシアと接し、南西はボスニア湾、南はフィンランド湾に面する。人口は約５５０万人で、首都は南部のヘルシンキ。北部ロバニエミには、サンタクロースと直接触れ合える観光名所「サンタクロース村」があることで知られる。

フィンランドの国産食材を循環経済のノウハウで調理・提供するレストラン「ウルティマ」のメニューの一つ、コオロギの素揚げを乗せたタルト＝2018年５月22日、ヘルシンキ【時事通信社】

　そんなフィンランドは今、持続可能なビジネスモデルの構築を通じ、環境に配慮しながら経済成長を目指す「サーキュラーエコノミー（循環経済）」の旗手として注目を集める。