アメリカンフットボールの試合中、日本大学の選手が悪質な反則行為で関西学院大学の選手を負傷させた問題で、けがをした選手の父親の奥野康俊さんが5月21日、大阪市内で記者会見し、警察に被害届を提出したことを明らかにした。主な内容は次の通り。
【冒頭発言】 まず息子の状態だが、元気に練習に復帰できる状態になった。正直に申し上げて、つらかった。本当に何があったか分からなかった。1プレー目で退場し、帰ってあのプレーを見た時、本当に大丈夫だろうかという気持ちだった。いろいろ家族の中でも話し合いをして、息子も泣きながら心配を掛けたことに対して、アメフットをやるんじゃなかったと。こういったことまであった。
本来、このような会を開きたくなかった。それまでに解決し、両大学が自由に伸び伸びとアメフットができる状態になることを望んでいた。毎日あのビデオが流れるたびに、息子が目の前で何度も殴られる状態を見て、やはりその憤りは私も家内も収まることはなかった。いろいろな情報を得る中で、加害者がなぜあそこまで追い込まれたのか、その一点をあちらの監督の会見で一言、言っていただきたかった。
5月6日にあの事件が起き、9日に警察に相談に行った。届け出ではなく、あくまで相談だ。そして散々、家族で話し合った結果、息子は悲痛な思いで、私たち家族と話し合いをして、相談から被害届という形で本日、私と家内と息子、3人で受理していただいた。
ご心配いただき、各方面からメールやSNSで「大丈夫ですか」という問い合わせをいただいた。冒頭申し上げたように、元気な姿を見せて、少しぐらいの痛みは辛抱して、アメフットが好きな彼なので、その姿をまた見てやっていただきたい。
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