アメリカンフットボールの試合で、日本大の選手が極めて悪質なタックルをして関西学院大の選手を負傷させた問題で、危険な行為についての説明と謝罪を求めていた関学大アメフット部の鳥内秀晃監督と小野宏ディレクターが記者会見を行った。主な内容は次の通り。
《小野ディレクター説明》
簡単に経緯を振り返ると、関学大と日大の第51回定期戦で起きた日大の選手の反則行為について、5月10日に抗議文を発送し、11日には届いていることが確認された。日大アメフット部からの回答の期限は16日だったが、15日に回答が届いた。本日は回答書への対応として記者会見する。
回答書の内容を簡単に説明したい。われわれからは2つ申し入れをしている。
1つ目、日大の選手の前半第1攻撃シリーズ1プレー目の反則行為に対するチームとしての見解、および行為を受けた関学の選手ならびに保護者へのチームからの正式な謝罪について。
「日大としては公式規則に掲げるフットボール綱領を尊重しており、意図的な乱暴行為を行うこと等を選手へ教えることは全くありません。日大の指導方針はルールに基づいた厳しさを求めるものですが、今回、指導者による指導と選手の受け止め方にかい離が起きていたことが問題の本質と認識しており、指導方法に関し、深く反省しています」と記してある。
2つ目、日大の監督が試合終了後にメディアに出したコメントに対する見解と同コメントの撤回、および指導者として当該事案が発生したことについての正式な謝罪について。
「同コメントはもとより規則に違反してもよいと意図するものではなく、選手に厳しさを求めていることから発したものでした。しかし、真意が伝わらず反則行為を容認する発言と受け取られかねないものであり、本意ではないため、メディアに発したコメントは撤回させていただきます。また、一部メディアで報道されている、当日のミーティングで監督が選手に発した発言も、規則に違反し貴部選手を負傷させる意図は全くなく、選手全員に厳しさを求め、士気を上げるため行ったものでした」と。
また、日大として把握する事実、当該プレーに至った経緯、それまでの指導内容、試合後の対応等については、確認作業および再発防止策の策定を行っているため、24日をめどに回答する旨の記載があった。
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