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フェンシングを満員に! 太田雄貴さんインタビュー

エンタメ化が発展のカギ

 17年12月の全日本選手権では、前年までの競技日程を変更し、各種目の決勝を1日に集めて注目度を高めた。発光ダイオード(LED)を用いて選手がポイントを奪った際の表示を分かりやすくし、場内の観客がラジオで競技解説を聞ける工夫も。素人の目では追えない剣さばきの軌跡を、最新技術を使って映像で可視化した「ビジュアライズド・プロジェクト(Fencing Visualized Project)」も推進。スポーツの枠に収まらず、「どれだけエンタメに寄せるか」がフェンシングの将来性を豊かにすると感じている様子だ。

 「エンタメって言うと軽く聞こえるかもしれないけど、すごく重要。アスリートファーストって何だ? と考えた時に、僕はお金だと思ったんですね。稼げる状況をつくらないと、街でやっているドッジボールとかと変わらないと思った。もうちょっと分かりやすく言ってくれた人がいて、『お客さんが満員の会場で結果を出すことがアスリートファーストなんだ』と。まさにそうだなと思った。お客さんがいっぱいというのは、稼げる競技ということです。稼げる競技で勝てるような舞台をつくってあげることがアスリートファーストだなと、ふに落ちた」

 「今まで僕らはお客さんが入らない前提で事を進めてきた。『フェンシングのチケットって取りにくいね』というところまで持っていかないといけない。(他の競技団体と比べて)どこよりもフットワークが軽くて、どこよりも即断即決している。面白ければ、どことでもコラボしますよ」

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