会員限定記事会員限定記事

サッカー日本代表・西野朗監督 就任会見詳報

「責任を感じている」

 サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場する日本代表の西野朗新監督(63)が4月12日、東京都内で就任記者会見に臨み「ロシアの直前でこのような形で代表監督を引き受け、非常に責任を感じる。精いっぱい、チームづくりをしていく覚悟」と抱負を述べた。W杯で指揮する日本人監督は1998年、2010年大会を率いた岡田武史氏に次いで2人目となる。西野新監督はこれまで、解任されたハリルホジッチ監督を日本サッカー協会技術委員長として支えてきた。会見の主な内容は次の通り。

【西野新監督冒頭発言】

 このたび、ハリルホジッチ監督の後任として日本代表監督を受けることにした。本来であれば、技術委員長の立場で日本代表チーム、監督はじめスタッフをサポートしていくポジションだった。2年前に就任して、代表チーム、監督へのサポートを考えてきた。ただ、最終的にロシア大会の直前でこのような状況になり、代表監督を引き受けて、非常に責任を感じている。この事態の中で、精いっぱいロシアに向けてチームづくりをしていきたいという覚悟。2年間現場を離れて、技術委員長という立場で仕事をしてきたので、まずは指導者としての心身を整えて、しっかり選手を見て、日本サッカー界を見て、これからチームづくりをしていきたい。

【質疑応答】

 ―これまでハリルホジッチ監督が構築しようとしていた、縦に速いサッカーは引き継いでいくのか。違うスタイルを追求するのか。メンバー選考はこれまでの招集歴の有無、最近代表での出場機会の少なかった香川真司選手、岡崎慎司選手、本田圭佑選手ら経験豊富な選手の存在をどうとらえているのか。

 (ハリルホジッチ)監督のスタイルは、今まで日本のサッカーに足りなかった部分。A代表だけでなく各カテゴリーが世界に行って、そういう物が足りなくて次のステージに進めなかった。言葉では「デュエル(決闘)」「縦」とシンプルだが、実際には非常に高い内容を選手たちに強く要求していた。なかなかそこは体格的、フィジカル的なところがあって戦えない部分もある。必要なことは継続して考えていきたい。ただ、日本化したフットボールもある。技術力を最大限生かしたり、組織的なところで結束して戦う強さ、化学反応をした上で戦える強さをベースにして、そういう物を構築していく必要がある。この期間で継承していくスタイルと、選手たちがもっと自分のプレーをストレートにできる状況をつくっていきたい。これから1カ月の状況を正確に見極めた上で、最高の化学反応が起こるチームを、スタッフの総力を挙げて結集して選考していきたい。

新着

会員限定

ページの先頭へ
時事通信の商品・サービス ラインナップ