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廃炉の最前線へ~東電福島第1原発 視察ルポ~

事故から6年超、現状は

 東日本大震災が起きた2011年3月11日。その日は東京で暮らしていた筆者にとって、高校生活最後の日だった。

 卒業式に出席し、恩師や友人らに別れを告げて帰宅した直後、テレビや携帯電話から流れてくるニュースで知った震災の被害に、心がずしんと重くなった。

 太平洋に面した福島県の沿岸部に立地する東京電力福島第1原発では、6棟ある原子炉建屋のうち1~3号機で、燃料が溶け落ちる炉心溶融(メルトダウン)が発生。この事故が震災の被害をさらに大きくした。

 同原発は廃炉が決定。事故から6年以上がたった今、溶け落ちた核燃料(デブリ)とみられる物体の撮影に初めて成功し、政府と東電は燃料取り出しに向けた具体的な方法を模索している。

 その現場に足を踏み入れた。(文=福島支局・菓子翔太、写真=写真部・藤原和紘)

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