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日馬富士、引退会見

握手して別れたが

 ―九州場所2日目までは土俵に上がっていた。どんな気持ちだったか。
 日馬富士 普通に相撲に集中して頑張っていました。こうやって新聞に出ることも、その時は分からなかったので。(暴行の)次の日、(10月)26日に彼が僕のところに謝りに来て、その時に、しかってくれるお兄さんがいることに感謝しろよ、気を付けて頑張れよと言って、握手して別れたわけですから、まさか事がこんな大きくなっていると知りませんでした。

 ―他の解決方法、事態の収拾の仕方があったのではないか。
 伊勢ケ浜親方 それは、皆さんがどういうふうに思うかじゃないでしょうか。私はやっぱり、よその部屋の関取に指導をして、それがいき過ぎてしまったという、そのいき過ぎてしまった部分に対しては、やはり横綱として、その権威というか、横綱の名を汚したんじゃないかなと私は思います。ですから、その責任は絶対に取らなければいけないんじゃないかと思っています。

 ―師匠は公益財団法人の理事でもあるが、これまでの自身の対応を振り返って、どう評価するか。
 伊勢ケ浜親方 私ですか。私は全部、筋道を通して、きちんとやってきました。それだけです。

 ―対応が遅れたとの声もあるが。
 伊勢ケ浜親方 何の対応ですか。

 ―謝罪や報告について。
 伊勢ケ浜親方 私は(暴行を)知ってすぐに謝罪しました。電話でもしました。私は謝罪に行くと言って、また断られた時もありましたけれど、そういったことはきちんとやってきました。

 ―起こしてしまったことの重大さを今どう認識しているか。
 日馬富士 今回のことで、彼のためになると。そして、僕は正しいことをやっているんだという気持ちが強過ぎると、いき過ぎることがあるんだなということを思いました。本当に、はい。それだけです。

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