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日馬富士、引退会見

「稽古、稽古」の相撲人生

 ―師匠に。入門時、90キロにも満たない少年を受け入れて、横綱まで育てたが、日馬富士の土俵人生はどのようなものだったか。
 伊勢ケ浜親方 とにかく稽古、稽古ですね。どこが痛い、あそこが痛いと弱音を吐かず、ずっと頑張り続けてここまでやってきた。その相撲を見てもらうことで、皆さんに喜んでもらえたんじゃないかなと思います。

 ―先ほどの師匠の涙はどのように受け止めたか。
 日馬富士 今から10年前に父を亡くして、そして、僕のお父さんであり、憧れの師匠でもあり、いつも親方、おかみさんに恩返ししたい、喜んでいただきたいな、親方に評価していただきたいなという気持ち、いい息子でいたいなっていう気持ちが強かったです。17年間今まで積み上げてきた僕の生き方が、最後は世間を騒がせたことに、本当に親方に申し訳ないって気持ちでいっぱいです。これからも、自分なりに恩返しして、相撲の名前を傷つけないように、ちゃんとした生き方をして恩返ししていきたいです。

 ―今回のことがなければ、引退後も協会に残って大相撲を支えていこうという思いはあったか。
 日馬富士 相撲があっての私なので、相撲に恩返しして生きていきたい気持ちはありました。

 ―今後はどんな人生を歩みたいか。
 日馬富士 親方、おかみさんの17年の教えの下で、学んだことを生かして、人様に迷惑をかけないように、ちゃんとした生き方をして、頑張っていきます。いくつもりでいます。

 ―自分の暴力について、弟弟子を思ってやったとのことだが、今、貴ノ岩関に思うことは。
 日馬富士 貴ノ岩関にけがを負わせて、心も多分傷ついていると思いますけども、これから礼儀と礼節を忘れず、ちゃんとした生き方をして頑張っていただきたいです。

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