アニメーション映画監督、新海誠氏の『新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで』が、国立新美術館(東京都港区六本木)で2017年11月11日から始まった。商業映画デビュー15周年を記念する展覧会で、16年8月に公開された大ヒット作「君の名は。」などの絵コンテや設定資料、企画書約1000点が公開されている。会期は17年12月18日まで。
開催を翌日に控えた11月10日には、新海監督と「君の名は。」で主人公・立花瀧の声を務めた俳優、神木隆之介がトークショーに出席し、展覧会への思いを語った。(時事ドットコム編集部)
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-展覧会が開催される国立新美術館は、映画「君の名は。」にも登場しました
新海誠監督 「君の名は。」で国立新美術館を(神木隆之介演じる主人公)立花瀧君のデート場所として描いたのは、東京の象徴として、しかも風景として圧倒されてしまう建築物(美術館)があり、高校生のデート場所としては少しだけ敷居が高い場所として描きました。ですから、高校生である瀧君のキャラクターを描くために、国立新美術館を選ばせていただきました。
まさか、(映画公開から)約1年後に、(作中に登場した)美術館で「君の名は。」を含めた過去の作品(の作画や絵コンテなど)を展示していただけるとは想像すらしていませんでした。すごく光栄だと思います。
国立新美術館で展示していただけるなんて、日本でアニメーション映画というものの受け取られ方が、少し変わってきたのかな。アニメーションを作ってきた先輩方の流れの中、その末端にぼくたちの作品もあるのかなと感じたりもしました。
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