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世界に一つの指輪 オーダーメード体験記

瞬く間に3枚のデッサン

 話しているうちに美しい3枚のデザイン画が描き上がっていた。当初伝えたプルメリア、ハイビスカス、アクアマリンというワードを基に3種類のデザインが生み出された。

 まずは1枚目。中央に石を配置し、周囲にプルメリアの花が連なったデザインだ。浅川さんは「アクアマリンを水や海に見立て、ウエルカムの証しとしてレイが贈られるハワイのことを思い出せるよう、プルメリアを連ねてみました」と、デザイン画に込めた意味を説明してくれた。

 2枚目は、プルメリアの花を中央に据え、アクアマリンのほか、石がもう一つ入ったものだ。「新婚の二人を模して2石にしました。波が幾重にも広がっていくような、ハワイの海をイメージしています」

 3枚目は、ハイビスカスとプルメリアが並び、とても華やかだ。かつ筆者の名前「Hiroko」がツタのように配置され、まるで南国の風景を閉じ込めた絵画のようだ。

 いずれもストーリーが詰まっている。デザイナーと対話し、希望をどんどん取り入れてくれるからこそ、一つとして同じデザインは生まれない。

 描いてもらう前にイメージしていたのは1枚目に近く、2枚目、3枚目を見なければそれに即決していたかもしれない。見比べていくうちに、自分の求めているイメージが段階的に分かってくるのだという。実際、「もう少しプルメリアの間を空けたらどうなるのか」「ハイビスカスは入れなくてもいいのではないか」といった思いが出てきた。リングの太さやボリューム感は店頭のサンプルで試すことができる。

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