右手薬指に光る指輪。輝きが目に入るたび、この上ない喜びを感じる。筆者にとってお守りのような存在のこのリング、社会人10年を迎えた記念にと、思い切ってオーダーメードしたものだ。モチーフは、新婚旅行で訪れ、美しい海や穏やかな空気に魅了されたハワイ。この大切な思い出をどう形にしたか、デザイン面を中心に、実際に指輪を手にするまでを「体験記」として紹介しよう。(時事ドットコム編集部 則直浩子)
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きっかけは、オーダーメードブランド「ケイウノ」が開いたデザイン画体験会だった。もともとジュエリーのオーダーメードに関心があった筆者は、デザイナーがジュエリーの基となるスケッチをその場で描いてくれると聞き、会場に足を運んだ。
オーダーメードの最初の工程となるデザイン画作成は、一体どのように進められるのだろう。デザイナーが真っ白な用紙に鉛筆を滑らせていく。出来上がりのイメージを話しているうちに、ほんの2、3分でデザイン画が描き上がる。手や指の形を見ながら、短い時間で魔法のように生み出されるスケッチの数々。しかも、それぞれにストーリーが表現されており、オーダーメードの魅力を実感した。
帰宅後も、デザイナーの流れるような手の動き、あっという間に描き上げる様子が頭から離れなかった。気になる費用は、シルバーだと2万円台からオーダーが可能だが、プラチナやゴールドだと10万円近くかかるという。
「プラチナかゴールドでオーダーしてみたい」。決して安い買い物ではないが、たまには自分へのご褒美もいいだろう。3カ月ほど悩んだ末、オーダーしようと決めた。
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