高校野球屈指の強打者、早稲田実の清宮幸太郎内野手が2017年7月28日、高校通算107号本塁打を放ち、歴代最多とされる山本大貴(兵庫・神港学園)の記録に並んだ。神宮球場で行われた全国高校野球選手権西東京大会準決勝の八王子戦で2―1の七回、先頭打者として立った第4打席で、米原大地投手が投じた3球目、115キロの外角のボールを左中間席前列へ運んだ。
早稲田実は4―1で接戦を制し、2年ぶり30度目の夏の甲子園出場へあと1勝とした。貴重な本塁打で勝利に貢献した清宮が試合後、107号本塁打と勝利の感想を語った。
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清宮は試合後、汗まみれの笑顔で「感触は良かったです」と振り返った。
「打ったのは、チェンジアップか何か遅い球でした。狙い通りでした。インコースに真っすぐが来ていたので、次はチェンジアップだと思っていました」
「先頭だったので、監督さんからも打席に入る前に『しっかりチャンスを広げてくれ』と言われました。ホームランとかはまったく考えていなかったですし、後ろに野村とかいいバッターがたくさんいる。そこにつなごうという気持ちが強かったです」
これまで、通算本塁打についてはこだわりがない姿勢を見せてきた。最多記録に並ぶ107号についても、こう振り返った。
「まあ、まだ並んだだけなので。次打ったら、自分の中でもしっかり超えたなという感じはあると思うんですけど。きょうは試合の流れが拮抗(きっこう)していたので、そんな中で打てたことの方が大きいです」
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