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深海の巨大生物オンデンザメ

国立科学博物館「深海2017」で標本展示

 特別展「深海2017~最深研究でせまる“生命”と“地球”~」が7月11日、国立科学博物館(東京都台東区上野)で開幕した。会期は10月1日まで。同館は4年前にも特別展「深海」を開催、ダイオウイカの標本を目玉におよそ60万人もの来場者を動員した。

 今回の展示会は約4メートルのダイオウイカのほか、重量においてダイオウイカをしのぐとされるダイオウホウズキイカの腕の標本も展示。英国以外では初めて日の目を見るとあって、大きな注目を集めそうだ。さらに、長寿で知られる深海のサメ、オンデンザメの標本もラインアップに加わり、内容はさらに「深み」を増している。

 オンデンザメは北太平洋の深海に生息し、大きいものは約7メートルに達する。今回展示されている個体は約3メートルで、昨年10月に静岡県の駿河湾沖で捕獲された。

 開幕前日の内覧会では、一足先にオンデンザメの標本が報道陣に公開された。分かっていないことの方が多いという深海。その主(ぬし)とも呼べる生物について、国立科学博物館の動物研究部脊椎動物研究グループ・研究主幹、北大総合博資料部研究員の篠原現人博士(魚類担当)に「深く」話を聞いた。(時事ドットコム編集部)

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