5月29日からドイツ・デュッセルドルフで世界卓球選手権(個人戦)が行われる。最大の注目は平野美宇(エリートアカデミー)の戦いぶりだ。1月の全日本選手権で初優勝。4月のアジア選手権では丁寧(世界ランキング1位=当時)、朱雨玲(2位=同)、陳夢(5位=同)の中国勢を連破し、日本選手として21年ぶりに同大会の女子シングルス優勝を果たした。威信を懸けて対策を練ってくるはずの中国勢を返り討ちにできるか。17日に東京都内で代表チームの公開練習が行われ、平野に意気込みを聞いた。(構成・時事ドットコム編集部)
アジア選手権以後、調子はどうですか。
平野 調子はいつも普通なので、普通です。
この合宿で、主に取り組んでいることは。
平野 やっぱり中国選手をイメージして練習しています。アジア選手権の後、私への対策を前よりやってきていると思うので、それに負けないように、自分も中国選手をイメージして練習しています。
具体的にはどんな練習を。
平野 中国選手に勝つのは、少しの技術では勝てないので、全体的にレベルアップして、ラリーのスピードとか、ラリーの前の技術とかも、全体的にレベルアップできるように頑張っています。
一度勝つと、相手は研究して対策を立ててくる。今度はひどくやられるんじゃないか、といった恐怖心はありますか。
平野 相手が中国選手だと、(今度は)何をしてくるんだろうと思うんですけど、そういうふうにならないように練習しています。そういうふうに考えないで、まず自分のプレーができればと思っています。
中国は4人くらい「平野美宇」を想定した選手をつくっているそうですが、そう簡単に自分のコピーはつくれないという気持ちはありますか?
平野 えー? よくある卓球じゃないですか、自分(笑)。「あるある卓球」だなって自分のことを思っているんですけど。右裏裏(右シェークハンドの両面裏ソフトラバー)っていっぱいいるじゃないですか。(伊藤)美誠ちゃんみたいに特徴がないなって思っていて。王曼昱選手とか、自分の憧れの選手にやってもらっているので、すごく警戒されていると思うんですけど。見てみたいです。
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