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恩師が語る筒香嘉智

入学直後「4番」と直感

 プロ野球DeNAの筒香嘉智外野手は2016年のセ・リーグで44本塁打、110打点をマークし、本塁打王と打点王の2冠に輝き、チームのクライマックスシリーズ進出に貢献した。17年のワールド・ベースボール・クラシックでは日本代表「侍ジャパン」の4番を務め、3本塁打の活躍。日本球界を代表する長距離打者に成長した。

 そんな筒香選手の、飛躍の基礎はどこにあるのか―。横浜高(神奈川)時代、コーチとして指導した平田徹さん(現・横浜高監督)に話を聞いた。(聞き手・時事ドットコム編集部 舟木隆典)

 ◇ ◇ ◇

 07年、筒香選手は横浜高に入学した。和歌山県出身。中学時代は大阪府の「堺ビッグボーイズ」でプレーしていたが、遠く離れた横浜にやってきた。渡辺元智監督、小倉清一郎部長、そして平田さんも、その素質にほれ込んだ。

 「いや、もう別格ですよ。入ってきた時から別格です。守りはどうなのかなと心配しましたけど、グラブさばきも柔らかいし、スローイングも正確。これはすぐレギュラーだな、4番だな、と。渡辺監督、小倉部長をはじめ当時のスタッフ全員が直感したと思います」

 「変な話、野球の上手な子はちゃらちゃらして、下手な子は一生懸命練習するアンバランスなところがあるんですが、彼の場合は技術、体力もさることながら、それに見合うだけの精神的な成熟度ですね。生きる力があるというか、精神年齢が高いというのか」

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